スキンケアの基本は、正しい洗顔と正しい保湿です。
正しい洗顔の仕方については、こちらを参考にしてください。
ですので今回は、正しい保湿の方法についてまとめていきたいと思います。
洗顔後の肌が、一刻を争う程突っ張ってしまう。化粧後の肌がカサカサする。
などという場合には、肌の保湿力が弱っている、あるいは保湿方法が間違っているのかもしれません。
美しい肌って、どんな肌?
健康で美しい肌とは、水分と油分のバランスが整っている肌の事です。
赤ちゃんの肌は、入念なスキンケアをしているわけではないにもかかわらず、つるつるウルウルととてもうるおった美しい肌です。
何故ならば赤ちゃんの肌には、一定の水分量を保つ機能が備わっているからです。
しかし紫外線による影響や加齢などにより、次第に水分量を保つ機能が衰えていきます。
すると適切な水分が保てず、肌の潤いが不足、乾燥したカサカサ肌になってしまいます。
逆に油分が多すぎても、ニキビや吹き出物の原因になってしまいます。
水分と油分のバランスが、とても重要なカギになります。
また、肌に張りがなくなると、ほうれい線やシワ、たるみが現れてとたんに老けた印象を与えてしまいます。
逆に張りとツヤがある肌は、若々しく印象も明るくなります。
「正しい保湿」とは、肌が本来持っている潤いを保つこと
では、美しい肌を目指していくうえでとても重要な、「正しい保湿」とはどんなものでしょう。
「正しい保湿」とは、肌が本来持っている潤いを保ち、肌のバリア機能を適切に整えることです。
私たちの肌は内側から、皮下組織・真皮・表皮の三層に分かれています。
その中でも表皮は、外部からの異物の侵入を防いだり、内部の水分の蒸発を防ぐバリア機能があり、内部を保護しています。
そしてその表皮の最も外側にあるのが、角質細胞層(角質層)です。
普段から私たちが触れている、皮膚の外側0・02mmの薄い膜の事です。なんとサランラップ1枚と同じくらいの厚さです。
そして水分をキープして、肌に潤いと柔らかさを与えてくれます。
この角質層と、汗や皮脂が混ざり合ってできた皮脂膜により、肌表面の潤いが保たれたり、外的刺激から守られたりしています。
ところが角質層は、紫外線や乾燥や間違えた洗顔法などにより剥がれたり傷ついたりしてしまいます。
するとそこから水分が蒸発したり、紫外線の悪影響を受けたり、雑菌が侵入してしまったりします。
刺激に反応して赤くなったり、ニキビができやすくなったり、水分を保つことが出来ずカサカサのお肌になって張りを失いシワだらけになってしまうことも。
肌は老化の一途をたどるばかり。。
こんなことが起きないように、肌の表面角質層をきれいに保つことが大切です。
肌の保湿力が低下する原因
紫外線による影響
僅かな紫外線でも、毎日のように浴びているうちに肌を守るために、肌の表面は余分な角質をため込みます。
その結果角質層は厚くなり、潤いが届きにくくなります。
バリア機能は低下し水分は蒸発、乾燥が進んでしまいます。
乾燥による影響
汗や皮脂で出来た皮脂膜と、水分を蓄えた角質層で作られているバリア機能によって肌の内部は刺激から守られています。
ところが潤いが不足すると、バリア機能は弱って刺激を跳ね返す力を失ってしまいます。
加齢による皮脂量の減少や、冬の大気の乾燥などによる水分の蒸発でも、バリア機能や水分保持機能は低下してしまいます。
睡眠不足やストレスなどによるターンオーバーの乱れによる影響
ターンオーバーとは、表皮で起こる細胞の生まれ変わりの事です。新陳代謝と言い換えてもいいかもしれません。
私たちの肌は、ターンオーバーを繰り返す事によって角層細胞を入れ替えて、肌のバリア機能を保っています。
しかし睡眠不足やストレスによってターンオーバーが遅くなり、水分の少ない古い角層細胞がいつまでも肌に残ってしまい乾燥を招きます。
また、紫外線や乾燥などによりターンオーバーが早すぎると、まだ未熟な角層細胞が出来てしまい、こちらも乾燥を招くことになります。
間違ったスキンケアによる影響
洗顔の時についつい力が入って、ごしごしとこすってしまったり、スクラブ入りの洗顔料で洗い続けるなどにより、肌表面は傷つき水分が逃げやすい状態になります。
美しい肌を作るためのスキンケアと保湿法
まずは正しい洗顔が基本です。手の油分を洗い流すことから始めましょう。
ぬるま湯を優しく顔にかけます。
次に、自分に合った洗顔料を泡立てネットなどを使ってしっかりと泡立てます。
たっぷりと泡立てた洗顔料を手が顔に触れないくらいの優しさで洗います。
ぬるま湯を優しくまんべんなくかけてすすぎます。すすぎ残しがないように気を付けて。
間違っても、シャワーのお湯を直接顔にかけるようなことはしないでください。
シャワーは思いのほか水圧が強く、肌の表面を傷つけてしまいます。
洗い終わったらタオルをふんわりと顔に当て、表面の水分を吸い取ります。
洗顔後はすぐさまお手入れに入りましょう。
先ずは化粧水を全体に乗せて、水分をいきわたらせます。少し荒れ気味な時はコットンに染み込ませた化粧水を顔に貼り付けて3分置くだけの、化粧水パックをします。
その後、美容液や乳液などで自分の肌に合った保湿成分や油分を補いましょう。
肌が敏感になっていて、何を付けても反応してしまうようなときには、ワセリンがお勧めです。
肌環境を整える事こそが、正しい保湿ケア
丁寧な洗顔をすること、その後に適切な保湿成分を補う事。
紫外線対策を怠らないこと。
乾燥対策を怠らないこと。
睡眠不足に気を付けて、ストレスをためないこと。
肌が本来持っている自ら潤う力をいかし、汗や皮脂で出来た皮脂膜と水分を蓄えた角質層で作られているバリア機能を適切に整え、肌環境を整える事こそが、正しい保湿ケアだと言えるのです。
毎日のスキンケアを大切に、美しい肌を手に入れましょう。