ちょっとした刺激にも過敏に反応してしまう敏感肌。
私自身、学生時代から敏感肌に悩まされてきました。
顔一面のニキビ、というわけではないのですが、ある朝起きると突然顔の一部が赤くポチっとしている。
そしてそのまま吹き出物に進化、なんていうことは日常茶飯事。
自分の髪が顔に触れるだけで、触れている部分が痒くなりぶつぶつとしてきてしまうので、顔周りの髪の毛はいつもすっきりとさせておくしかありませんでした。
高校生のある日、友達と放課後に街をぶらぶらとしていると、突然顔に猛烈な痒みが。
鏡で確認すると顔中が赤く細かいぶつぶつに覆われていました。
色々と原因を考えた結果、どうやらその頃新しく使い始めた、ヘアトリートメントが原因ではないかと思われました。
敏感肌の私は顔に直接つけるものだけでなく、髪につけるものまで気を付けなければならないことを学びました。
しかも前述の通り、顔周りは髪がかからないようにスッキリとさせていたのにも関わらずです。
その後も数々の肌トラブルに見舞われながら、試行錯誤を繰り返してきましたが、今では「肌、きれいだね」と言われるまでになり、時々揺らぎはあるものの落ち着いた状態をキープしています。
今回はそんな悩める敏感肌のあなたに贈る、敏感肌のスキンケアのお話です。
目次
敏感肌の原因は、バリア機能の低下
肌の一番外側には、わずか0.02mmほどしかない「角層」があります。
私たちの肌はこの角層によって潤いを保ち、外からの刺激が体内に侵入するのを防ぐバリア機能が働いています。
敏感肌の人が肌トラブルを繰り返してしまうのは、このバリア機能が低下しているからなのです。
つまり肌トラブルを繰り返さないためには、肌のバリア機能を高めることが重要というわけです。
角層の中の、セラミドをはじめとする細胞間脂質が不足して角層が乱れると、肌の水分を保つことが出来なくなるため肌が乾燥したり、外からの刺激を受けやすくなってしまいます。
刺激を受けた肌は炎症を起こし、肌に赤みが出てしまいます。そしてそのような赤みの出ている肌を放置していると、シミやシワなどの老化につながります。
細胞間脂質は、加齢や洗いすぎなど日常の中で減少してしまいます。
肌のバリア機能が低下する原因
睡眠不足、食生活の乱れ、生理、更年期障害、ストレス、
紫外線、温度変化、汗、ほこり、ダニ、花粉、金属、肌に合わない化粧品などなど。。。
細胞間脂質の増やし方は?
細胞間脂質を増やすためには、食事からマグネシウムとコレステロールを摂取することがお勧めです。
コレステロールは細胞間脂質の原料となるので、食事からこまめに摂取しましょう。
オメガ3系のオイルを同時に取りながら、卵を食べると、コレステロールが悪玉化するのを防いでくれて効果的です。
マグネシウムは天然塩や海藻などから取ることが出来ます。
敏感肌は、とにかく触らないこと
つまり、肌のバリア機能を守ることがスキンケアにおいてとても重要というわけです。
肌の表面を触らないこと。
顔を洗う時、お化粧をする時、ごしごしとこすらないことを徹底してください。
ごしごしどころか、軽くでも「こすらないこと」が大切です。
人と話をしながら、本を読みながら、ついつい無意識のうちに顔に触れていませんか?
全て今日からやめましょう。
新型コロナの流行以来、マスクをするのが当たり前の生活になりました。
マスクをすることで敏感肌である私たちは、マスクかぶれという新しい肌荒れに出会ってしまいました。
自分の肌に合ったマスクをすることや、サイズの合ったマスクをすることなどが必要です。
★敏感肌でマスクかぶれを起こしてしまう方はこちらを参考にしてください。
敏感肌、基本の洗顔法
敏感肌の方は、少しの刺激が肌荒れにつながります。
基礎化粧品は低刺激で、自分の肌に合ったものを選びましょう。
試供品やお試しセットなどを手に入れて、何日か試してみてから購入することをお勧めします。
肌につけた瞬間に刺激がないか、時間がたった時に痒みや赤みが出ないか。ぶつぶつが出来ていないか。
しっかりと確認しましょう。
洗う時には人肌程度のぬるま湯が基本です。
肌の状態が悪い時の洗顔法
あまりにも肌の状態が悪い時には、ぬるま湯で流すだけの「ぬるま湯洗顔」にしましょう。
ぬるま湯を100回、優しく顔にかけるだけの洗顔法です。
その後すぐに、ワセリンを薄く塗っておしまいです。
肌が落ち着いた状態であるときの洗顔法
そこまで酷くない、落ち着いた状態であるときには、洗顔料を使って優しく洗顔しましょう。
自分の肌に合った洗顔料を泡立てネットなどを使ってしっかりと泡立てます。
たっぷりと作った泡を肌の上で転がすように、肌に手が直接触れないくらい優しく洗います。
無意識に力が入ってしまいがちなのが、頬骨の上です。優しく洗うことを心がけましょう。
その後、手のひらでぬるま湯を優しく顔にかけながら、すすぎ残しがないようにしっかり流します。
シャワーのお湯を直接顔にかけるのは厳禁です。シャワーは水圧が強すぎて肌を傷つけてしまいます。
タオルでもこすらずに、そっと肌に押し当てます。
その後、化粧水や乳液、クリームなどで肌を整えます。
★肌をきれいにする方法はこちらも参考にしてください。
敏感肌の生活注意点
食事はバランスよくとりましょう。野菜やタンパク質もバランスを考えて、間食の取りすぎにも注意しましょう。
不規則な生活や睡眠不足は、肌に大きな負担となります。
タオルやまくらカバー、お化粧に使うパフなども、汚れていては肌荒れの原因になります。常に清潔を保ちましょう。
タバコはシミやシワなどの老化につながったり、ニキビや肌荒れの原因になります。
シャンプーは髪の毛への影響だけでなく、顔の肌にも影響を与えます。低刺激の、肌に合ったものを見つけましょう。
髪の毛が顔にかかるのも、敏感肌には大敵です。顔周りはすっきりとしておきましょう。
紫外線も肌へダメージを与えます。敏感肌の方の日焼け止めは、ノンケミカルのものがお勧めです。
洗濯洗剤や柔軟剤が影響してしまうこともあります。自分の肌に合ったものを見つけましょう。
敏感肌の食事注意点
脂質・糖質・食品添加物が沢山入ったジャンクフードなどは、控えめにしたほうが良さそうです。
菓子パンやチョコレート、甘いお菓子などは糖質・脂質が多く、老化を早めたり肌荒れを引き起こしやすくなります。
カフェインや香辛料など刺激の強いものを取りすぎると、肌荒れやニキビを悪化させる可能性があります。
次に、敏感肌の方にお勧めの食材をご紹介します。
食物繊維は、腸内環境を整えニキビや肌荒れの原因にもなる便秘の解消にも効果的です。
⇒ごぼう・大根・カボチャ・コンニャク・サツマイモ・ブロッコリー・豆など
タンパク質は、皮膚や爪や髪などを構成していて、肌にとってとても重要な栄養素です。
タンパク質が不足するとターンオーバーが乱れて、バリア機能が低下してしまいます。
⇒動物性たんぱく質:肉・魚・卵・乳製品など 植物性たんぱく質:大豆・豆腐などの大豆製品など
ビタミンA⇒人参・ほうれん草・レバー・卵など
ビタミンE⇒アーモンド・アボカドなど
ビタミンB群⇒レバー・うなぎ・カツオ・卵・乳製品など
ビタミンC⇒キウイ・イチゴ・柿・パプリカ・ブロッコリーなど
悪化したときには皮膚科を受診
普段の生活でどんなに気を付けていても、体調や季節の変化によって肌の状態が悪化してしまうことはあるかもしれません。
そんな時には、これ以上の悪化を防ぐためにも、皮膚科を受診することをお勧めします。
症状をコントロールして、健やかな素肌で過ごせる日々を手に入れましょう。
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