思春期ニキビと大人ニキビはこんなに違う!原因と対処法などを解説

思春期ニキビと大人ニキビはこんなに違う!原因と対処法などを解説

 

ニキビ、出来ると気になって気になって嫌ですよね。

そもそもニキビって何なんでしょう。

思春期に出来るのがニキビ?大人になってから出来るのは吹き出物?

でも「大人ニキビ」なんていう言葉もありますよね。

ニキビを正しく理解して、ケアと予防を心がけましょう。

 

ニキビは皮膚の病気です

別名「尋常性ざ瘡」という皮膚の病気で、おでこ・頬・口の周り・顎・背中などに、10~20代にかけて多く発症します。

20歳を過ぎたころから減少していく人が多いようですが、30歳を過ぎても悩まされ続ける事もあります。

毛包(毛を包んでいる皮膚組織)や皮脂腺(皮脂を分泌する小さい腺)が炎症を起こしている状態をニキビと言います。

 

ニキビの出来る原因は?

主な原因は次の3つです。

1、皮脂の過剰な分泌による

2、毛穴の角質が固くなり、毛穴が詰まる

3、皮脂を栄養源にしているアクネ菌の増殖

 

皮脂は通常、毛穴を通り皮膚の表面に出てきます。

しかし、毛穴の出口で毛穴の角質が固くなり毛穴がふさがれ皮脂が外に出られなくなる事があります。

すると皮脂がつまり、皮脂を栄養源としているアクネ菌が過剰に繁殖、炎症を起こしてニキビとなります。

角質が固くならなくても、皮脂が過剰に分泌されることで毛穴が詰まる事もあります。

 

皮脂が過剰に分泌される原因としては、思春期に増加する男性ホルモン「アンドルゲン」によるものが、思春期ニキビの原因として大きいと言われています。

また、元々の性質として脂性肌であることや、糖分・油分の取りすぎ、ストレスの多い生活などもホルモンバランスの乱れや皮脂の過剰分泌を招き、ニキビの原因となります。

他には、寝不足や不規則な生活習慣、激しい運動によるビタミンB2の大量消費も原因と考えられています。

 

腸の不調による肌荒れの可能性もあります。。。

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ニキビの種類

白ニキビ

ニキビの初期段階。まだ本格的に炎症を起こす前なので、この段階で治療をすると治るまでの時間も短くて済みます。

毛穴にふたがされて、皮脂や老廃物が詰まっている状態です。

痛みはありません。

黒ニキビ

白ニキビが進行したもの。

皮脂が盛り上がって穴が開き、空気に触れて参加した状態です。

赤ニキビ

白ニキビや黒ニキビが悪化したもの。

毛穴に詰まった皮脂にアクネ菌が繁殖、炎症を起こして赤く腫れあがっている状態です。

炎症が酷くなると膿んで、痛みを伴ったり熱を持ったりします。

黄ニキビ

赤ニキビが更に悪化、炎症を起こしている状態です。

膿をもって化膿したニキビです。周りの皮膚組織に大きな炎症を起こし、色素沈着やニキビ跡を残したりもします。

かなりひどい状態なので、ここまで来る前に適切なケアをすることをお勧めします。

 

思春期ニキビと大人ニキビの違いは?

皮脂の過剰な分泌による思春期ニキビ

おでこや鼻回りなどのTーゾーンこめかみや頬など皮脂腺の多い場所に出来やすいのが特徴です。

個人差はありますが、小学5~6年生からニキビができ始める子もいます。

成長期にはホルモンのバランスが崩れやすく、男性ホルモンが優位になることで皮脂の分泌が過剰になり、ニキビができやすくなります。

また毛穴がまだ小さく、急激に増えた皮脂が詰まりやすくアクネ菌が増殖しニキビになることもよくあります。

周りの目が気になってごしごしと強く洗ってしまい、かえってニキビを悪化させてしまったりもします。

ホルモンバランスが安定してくる20代頃になると、自然に治っていくケースが多いようです。

ターンオーバーの乱れによる大人ニキビ

吹き出物とも呼ばれます。

思春期を過ぎて大人になってから、顎や口元などのUゾーン首などに発症するニキビです。

思春期ニキビと違って、皮脂腺が少なく乾燥しやすい部分にできやすいのが特徴です。

睡眠不足やストレス、喫煙や偏った食生活などにより、肌のターンオーバー(一定のサイクルで新しく生まれ変わっていく肌の代謝)のリズムが崩れ、古い角層が肌表面に残ることで角層が厚くなり毛穴が詰まりやすくなり、ニキビを招きます。

ターンオーバーのリズムが崩れることで肌は乾燥し、肌が本来持っていたバリア機能も低下、それをカバーしようとますます角層が厚くなり、毛穴も更に詰まりやすくなります。

大人ニキビは治りにくく、同じところに何度も出来てしまう特徴があります。

 

思春期ニキビと大人ニキビの対処法

思春期ニキビの対処法

思春期に初めて経験するニキビなので、間違った対処法で悪化させてしまうケースも少なくありません。

皮脂が気になってごしごしとこすり洗いをしてしまったり、スクラブ入りの洗顔料で洗ったり。

どちらもニキビには刺激となって、余計に酷くなりかねません。

洗顔は朝晩の二回までにとどめ、自分に合った洗顔料を泡立てネットを使うなどしてしっかり泡立てて洗いましょう。

その際ごしごし洗いは厳禁で、優しく包み込むように洗います。

よく泡立てたふわふわの泡で、手に肌が触れないくらいに優しく洗うのがコツです。

すすぎ残しがないように、良く流しますが、その時もこすったりニキビをつぶしてしまうことがないように、優しく流します。

その後はしっかりと保湿しましょう。

紫外線もニキビを悪化させる原因のひとつです。外出時には日焼け止めを塗るなどして、紫外線対策を行います。

 

食事の注意点としては、揚げ物・ファストフード・スナック菓子などの脂が多い食事や、スイーツなどの甘いものもあまりとりすぎないようにしましょう。

ビタミンB2・B6・Cは、ニキビを治すのに必要な栄養素です。

緑黄色野菜や果物とともに、意識して摂取を心がけましょう。

 

睡眠不足は肌の大敵です。

特に、22時から深夜2時頃には新陳代謝を促すホルモンが分泌されていると言われるため、22時までに眠る事を目標としましょう。

質の良い睡眠を取るために、眠る3時間前には食事を終えていること、眠る前にパソコンやスマートフォンを見ないこと、などを心がけましょう。

 

大人ニキビの対処法

思春期ニキビと比べて治りづらいうえに、同じところにできやすいのが特徴です。

洗顔の仕方は思春期ニキビの治し方と同じで、よく泡立てた洗顔料を肌に乗せ、手が顔に触れないくらいに優しく洗います。

バリア機能の低下している肌なので、刺激を与えないようにすることや、皮脂を落としすぎないことが大切です。

一日2回の洗顔を基本として、洗顔後は保湿をしっかりとしましょう。

大人ニキビを繰り返さないためには、適度な皮脂をキープすること。水分と油分をバランスよく保ちましょう。

日中外に出るときは日焼け止めなどを使った紫外線対策も大切です。

 

メイクがニキビを悪化させてしまうこともあるので、油分の多い化粧品は避ける、ファンデーションは控えめにするなどの対策が必要です。

なるべく肌の負担の少ないクレンジング剤を選び、メイクを肌に残さないようにしましょう。

 

髪が触れていることで肌の負担になる事があります。

肌のバリア機能が弱っている時は、髪が顔にかからないようにピンでとめたり一括りにするなどの工夫が必要です。

 

男性の場合は、ヒゲ剃りの刺激でニキビができやすくなります。

ヒゲ剃りやシェーバーの切れ味が悪いと肌の負担になるので、刃をこまめに取り換えましょう

ヒゲを剃る前にはシェービングクリームなどを使い、剃った後には保湿剤を塗るなどして乾燥を防ぎましょう。

 

睡眠はしっかりとることと、食事の注意点は、思春期ニキビの治し方と同様です。

ストレスがたまると免疫力が低下、ニキビの炎症が悪化したりすることもあるので、出来るだけストレスをためないように気分転換を上手に行いながら生活しましょう。

 

医療機関受診の目安は?

痒みや痛みがある場合には、皮膚科を受診しましょう。

普通のニキビに見えても、別の疾患が隠れている可能性もあります。

重症化したニキビも、早めに受診しましょう。

放置していると、ニキビ跡になってしまうこともあります。

ニキビ跡がクレーターのように陥没してしまうこともあり、そうなると治療は難しいようです。

 

ニキビができ始めたら、すぐに皮膚科を受診するのも一つの手段です。

自己流でつぶしてみたりしていると、ニキビを悪化させニキビ跡が出来てしまうこともあります。

間違ったセルフケアをすることでニキビを長引かせるよりも、早めに皮膚科を受診しましょう。

 

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