敏感肌のあなたに贈る、基礎化粧品の選び方 化粧水・乳液・クリーム編

 

今回は敏感肌の化粧水・乳液・クリームの選び方をご紹介しようと思います。

 

敏感肌の基礎化粧品選び三カ条

①刺激の強いものは選ばない(敏感肌用は肌に優しいものが多い)

②必ず試供品で試す(できれば3日以上かけて)

③保湿が重要(敏感肌は乾燥しやすい)

 

敏感肌の定義

実は「敏感肌」には、これといった定義はありません。

健康な肌に比べバリア機能が低下していて、洗顔後に肌が突っ張る・自分の髪の毛が触れただけで痒くなる・すぐに赤くなったり化粧水が染みる、などちょっとした刺激にも敏感に反応してしまう状態の肌の事です。

また、バリア機能が低下している為、皮脂が少なく乾燥しやすくなっています。

紫外線や体調の変化、花粉やストレスなどの影響を受けやすいのも特徴です。

 

敏感肌が化粧水に敏感に反応してしまう原因は?

化粧水をつけるとピリピリしたり、しみたり、刺激を感じてしまうことがあります。

そんなときの原因は大きくわけて次の二つに分けられます。

①肌のバリア機能が何らかの理由で低下している為

②肌に合わない成分が含まれている為

 

いくら評判のいい化粧水でも、自分の肌に合わない成分が入っていては意味がありません。

試供品やサンプル、テスターなどで試してみて、肌に合わないものではないことを確かめるのは重要なことです。

特に敏感肌の場合は、一度試すだけではなく、出来れば2~3日使って様子をみましょう。

一日目は大丈夫でも、2日目あるいは3日目に肌に異常が出る場合もあります。

肌に刺激となる、アルコール・香料などが入っていない化粧水を選ぶことも大切です。

 

化粧水の役割

化粧水の役割は、肌に水分を補い保湿することです。水分を補うことで、肌のきめを整えてバリア機能を高めます。

洗顔後何もせずに乾燥状態を続けていると、皮脂が過剰に分泌、ニキビなどにつながりかねません。

洗顔後の肌に水分を補い保湿することで、肌のきめが整いメイクも崩れにくくなります。

 

敏感肌の化粧水選びのコツ

①敏感肌用を中心に選んでみる

「敏感肌用」とかいてあっても、その化粧水を出している会社によって内容は様々ですが、一般的には添加物などが控えめで低刺激に作られていることが多いようです。

無香料・無着色・低刺激に作られているものを選びましょう。

アルコール(エタノール・エチルアルコール)は敏感肌には刺激になってしまいがちですので、アルコールフリーのものを選んだ方がいいでしょう。

化粧水へは「アルコールフリー」や「ノンアルコール」などと表記されています。

敏感肌用にはそのようなタイプのものが多いので、その中から探してみるという方法もいいでしょう。

 

②アレルギーテストなどの安全テスト済みのものを選んでみる

化粧品には、第三者機関によって評価される安全テストというものがあります。

「アレルギーテスト」や「ヒトパッチテスト」「ノンコメドジェニックテスト」などどいうもので、安全な化粧品を選ぶうえでの一つの指標となります。

但し、これらのテストをした結果、肌に刺激がある事が認められたとしても「パッチテスト済み」などど表記することが出来てしまうんです。

ですから大事なのは、テスト結果がきちんと公開されている化粧品を選ぶことです。

もちろん、テストをしたからと言ってすべての人に刺激がないというわけではありませんが、一つの参考にする価値はあるかと思います。

 

③試供品やサンプルなどで自分に合う、または合わない化粧水を知る

気になる化粧水を見つけたら、とにかくまずは試してみましょう。

敏感肌用の化粧水などは、試供品やお試しセットなどを作っている場合が多いので、実際に使ってみて使用感や肌の様子を観察しましょう。

不安な場合には、二の腕の内側などの柔らかい部分で試してから顔につけましょう。

 

④肌の状態によっていくつか用意しておく

普段使っている化粧水が、生理前や花粉の季節などに突然合わなくなることがあります。

そんな時、肌が落ち着くまでの間の為用に、いつもよりも刺激の少ない化粧水を用意しておくという手もあります。

肌がいつもより敏感になっている、バリア機能が低下してきている、などと感じた時にはしばらくの間低刺激の優しい化粧水を使いましょう。

 

乳液・クリームの役割

乳液もクリームも、その役割と目的は同じです。

化粧水で補った水分が蒸発してしまうのを防ぐ、蓋の役割があります。

そしてもう一つの大切な役割は、必要な油分を補給することです。

 

乳液とクリームの違いは?

乳液とクリームの違いは、水分と油分の比率です。

乳液は水分が多く肌にのせた時にのびが良く、潤いを与えるのを得意としています。

一方クリームは油分が多く肌に油の膜をつくり潤いを閉じ込めるのを得意としています。

バリア機能が低下して乾燥しているのか、暑い夏場で皮脂量が増えているのかなど、その時々の肌の状態によって、あるいは季節によって、使い分けていきましょう。

 

あまりにも敏感になっている状態の時にはワセリンを

肌の状態がすこぶる悪い、何をつけても刺激になってしまうなどという時にはワセリンを試してみましょう。

ワセリンは天然成分である石油を高純度に精製して、刺激となる成分をほとんど取り除いた保湿剤です。

その中でも特に精製度の高いのが「白色ワセリン」というもので、刺激が少なく赤ちゃんにも使えるほどです。

ぬるま湯で流すだけの「ぬるま湯洗顔」の後に、ワセリンで保湿をするという方法もあります。

 

乳液の種類

保湿乳液:一般的な乳液の事です。化粧水の後に使うことで、補給した水分を逃がさないように蓋をして、足りない油分を補ってくれます。

UV乳液:保湿機能にプラスして、紫外線カット効果まで盛り込まれています。化粧下地として使えるタイプもあるので、いつもの乳液をUV乳液にかえるだけで毎日の紫外線ケアまで出来る優れものです。数値が高いほど紫外線カット効果は高くなりますが、その分肌への負担も大きくなりますので選ぶ際には注意が必要です。

ティント乳液:本来の乳液機能にプラスして、ベージュやピンクなどの色がほのかについていて化粧下地として使えます。美白成分や紫外線防止成分が含まれている物も多く、これ一本で朝の化粧タイムが随分省略できるため人気があります。肌のくすみや色むらなどをカバーしてくれて便利な反面、夜のケアには向かないので使い分けが必要です。

 

敏感肌の乳液・クリーム選びのコツ

敏感肌の乳液・クリーム選びのコツは、化粧水の項目の中に書いた「敏感肌の化粧水選びのコツ」と同じです。

色々なタイプの乳液が発売されている為、使いたくなる気持ちはわかりますが、敏感肌には刺激になってしまう場合も多いのであまり色々な機能がプラスされていないシンプルなものを選んだ方がいいでしょう。

 

化粧水、乳液、クリームを使用するときすべてにいえる事ですが、肌はとにかく、こすらないことが大切です。

コットンよりも、手で包み込むように優しくなじませてあげましょう

 

 

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