活性酸素で肌も老化?!エイジングケアや健康への影響

 

 

様々な病気や老化に深いかかわりがあると言われている「活性酸素」。

皮をむいたリンゴを置いたままにしておくと、茶色く変色してしまう酸化という作用が、呼吸をして暮らしている私たちの体にも起こっているんです

活性酸素が増えることによって体は錆びつき、生活習慣病にもかかりやすくなると言われています。

そんな活性酸素や、その発生を抑える抗酸化作用を持つ食べ物や生活習慣を知ることは、エイジングケアにとても重要な情報です。

アンチエイジングを考えている皆さんに、活性酸素が増えすぎてしまったときの健康&美容に及ぼす影響や、活性酸素から身を守る術などをご紹介しましょう。

 

 

体を守る働きもある、活性酸素

私たちは日々呼吸をしています。呼吸をして酸素を体内に取り込んでいるわけですが、取り込んだ酸素の内の数パーセントが活性酸素になります。

活性酸素は体内で、免疫機能や感染防御などの重要な役割を果たしています。体内に侵入した細菌やウイルスから体を守る働きがあるのです。

ただし、活性酸素が過剰になると人の体を酸化させたり、生活習慣病や老化を招いたりします。過剰に発生することで、自分自身の細胞も攻撃してしまうことになるのです。

 

活性酸素から体を守る抗酸化作用

しかし私たちの体の中には抗酸化防御機構というものが備わっていて、活性酸素の作られすぎを抑制したり、ダメージの修復や再生を促す働きをしています。

こうして体内では活性酸素と抗酸化防御機構とが、バランスを取り合っているわけですが、活性酸素の産生が過剰になりバランスが崩れた状態を酸化ストレスと言います。

活性酸素を増加させてしまう原因は、加齢によるもの、過剰な紫外線・大気汚染・タバコ・お酒・過度のストレス・食生活の乱れ・激しい運動など様々な要因が考えられます。

 

病気の90%は、活性酸素が原因?

老化・・シワやシミ、白髪や脱毛が増える。疲れやすくなる。集中力の低下。そうした老化が進む原因の一つが、酸化ストレスではないかと言われています。加齢により抗酸化物質の働きが衰えて、酸化ストレスが溜まっていってしまうと考えられています。

がん・・増えすぎた活性酸素がDNAを傷つけることで細胞がうまく働かなくなり、がんを発症すると考えられています。

緑内障、白内障・・目の神経やタンパク質を増えすぎた活性酸素が傷つけることが要因であると言われています。

肝炎・・増えすぎた活性酸素によって傷ついた臓器が炎症を起こすことがあります。

動脈硬化・・酸化された脂質が蓄積され、血管が狭まり血液が流れにくくなって起こると言われています。

 

私たちの髪の毛、皮膚、血管、臓器などは全て細胞で出来ています。つまり私たちが健康であるという事は、この細胞の一つ一つが元気な状態であるという事です。活性酸素はこの細胞に攻撃を仕掛けて細胞を酸化させ、様々な病気を引き起こします。

今やあらゆる病気の90%は、活性酸素が原因ともいわれている程です。

 

60代は30代の4倍老ける?紫外線と活性酸素の関係

紫外線を浴びると細胞のDNAが傷つき、活性酸素が大量に発生します。

この活性酸素はコラーゲンやエラスチンにダメージを与えます。血液中の赤血球や脂質も酸化させるため、体内で老化が進んでいきます。

そして皮膚の細胞膜の働きを妨げ酸化した脂質を作ります。皮膚の細胞が酸化すると、メラニン色素が生まれてシミの原因になり、皮脂が酸化するとニキビの原因になります。

真皮層にあるコラーゲンやエラスチンを破壊して、シワやたるみなど肌の老化が起こります

また、年齢が進むごとに紫外線への抵抗力は低下します。

同じ量の紫外線を浴びた時、60代の人と30代の人を比べると4倍以上も老化が進むと言われています。

つまり年齢を重ねるほどに、しっかりとした紫外線対策が必要になるというわけです。

紫外線は一年を通じて降り注ぎ続けますので、夏だけではなく、春や秋、冬にも紫外線対策を怠らないようにすることが大切です。

一年中降り注ぎ、あなたの肌を危険にさらしてしまう紫外線のお話はこちらをどうぞ。

紫外線が肌へもたらすダメージ 光老化にご用心!

 

活性酸素から身を守る方法

私たちの体には、活性酸素から身を守る機能が備わっています。ところが年齢とともに機能は衰え、反対に活性酸素の働きが強まって体に害を及ぼします。

活性酸素を減少させる生活習慣

◎タバコを吸わない・・百害あって一利なしです。活性酸素を大量に発生させる上に、ビタミンCを壊してしまいます。

◎紫外線を避ける・・・紫外線に当たることで皮膚細胞でも活性酸素が生成され、シミやシワの原因になります。紫外線の多くなる季節には特に、紫外線予防を忘れずに行いましょう。

◎軽めの運動をする・・ウォーキングがおすすめです。反対に、激しい運動は活性酸素を増やす原因になります。

◎アルコールは控えめに・・アルコールを分解するときに活性酸素が発生します。お酒に弱い人、飲みすぎの人は特に注意が必要です。

◎ストレスをためない・・ストレスにより活性酸素が発生されます。自分なりのストレス解消法を見つけて、上手に気分転換を図りましょう。

 

抗酸化作用を持つ食べ物

抗酸化ビタミン

ビタミンC・・活性酸素を抑制します。一度に大量に摂取しても、尿として排出してしまいます。毎日こまめに摂取することが大切です(パプリカ・キウイ・イチゴ・柿・ブロッコリー・トマトなど)

ビタミンE・・細胞の酸化を防ぎます。ビタミンA・Cと一緒に摂取することで相乗効果があります。(アーモンド・ヘーゼルナッツ・落花生・うなぎ・カボチャなど。)

βカロテン・・活性酸素の発生を抑えます。βカロテンは必要に応じてビタミンAにかわります。生では吸収されにくく、脂と一緒に摂ると吸収が良くなります。(人参・トマト・ブロッコリー・ほうれん草など緑黄色野菜に多く含まれます)

 

抗酸化酵素

過剰に発生した活性酸素を無毒化してくれる酵素が、私たちの体内で合成されています。

これらの酵素を作り出すうえで大切なのが、良質なタンパク質です。毎日の食事で意識的に摂取するように努めましょう。

 

ポリフェノール

ポリフェノールは野菜の色素・渋み・苦みの成分となる化合物の総称です。

カテキン・・一番多く含まれるのが緑茶です。他に、ほうじ茶・ウーロン茶・紅茶にも含まれます。

アントシアニン・・プルーン・ブルーベリー・柿・赤ワインなどに含まれます。

ケルセチン・・玉ねぎ・アスパラ・レタスなどに含まれます。

他には、イソフラボンの大豆・エピカテキンのチョコレート・クルクミンのウコンなどもあります。

 

 

抗酸化作用のある食べ物は、どれか一つだけを食べればいいというものではありません。

どんなに強力な抗酸化作用のある食品でも、それぞれの作用の仕方や性質には違いがありますので、組み合わせることで活性酸素に対抗できるのです。

抗酸化作用のある食品を頭に入れておき、毎日の食事で出来るだけ多くの種類を摂取することが大切なポイントです。

 

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