パンやワインのお供に欠かせない食品、チーズ。
美味しいのは知っているけれど、「太りそう・・・」と敬遠している人も多いと聞きます。
食べないなんてもったいない!実はチーズには、様々な栄養と美容効果があるんです。
是非、今日からチーズを楽しみましょう。
目次
チーズは大きく分けると2種類
チーズは大きくわけて、ナチュラルチーズとプロセスチーズの2種類に分けることが出来ます。
ナチュラルチーズ・・・原料:ミルク。酵素や乳酸菌の働きによって、風味や味の変化が楽しめる。
プロセスチーズ・・・・原料:ナチュラルチーズ。製造途中で加熱処理する為、熟成が進むことはない。
ナチュラルチーズの特徴と個性
①フレッシュタイプ
乳酸菌や酵素などで乳を固めてホエイを除去します。牛乳を固めたものがヨーグルト、そこから水分を除いたものがフレッシュチーズで、熟成させずにすぐに食べられるチーズです。
ミルクや生クリームなどのように白く、新鮮なミルクの味と香り、水分が多く口当たりが柔らかいのが特徴です。
新鮮なほど美味しく食べられます。
代表:カッテージチーズ・クリームチーズ・モッツァレラ・リコッタ・マスカルポーネ・など
②白カビタイプ
表面が白カビに覆われているタイプのチーズです。
白カビを表面に繁殖させて、作りだす酵素によってタンパク質が分解、外側から内側に向かって柔らかくなり、風味も濃厚になっていきます。
切り口内側は白やクリーム色で、熟成が進むとトロリと流れ出すこともあります。
クセはそれほど強くなく、マイルドで口当たりがよく、ナチュラルチーズを食べなれていない人にもお勧めです。
代表:カマンベール・ブリ・ド・モー・バラカ・シャウルス・ヌーシャテル・クロミエなど
③青カビタイプ(ブルーチーズ)
固めて水分を除いた乳に、青かびをまぶしてからチーズの形にしていきます。
チーズの内部に様々な形の隙間が出来て、その隙間に沿って青かびが繁殖していきます。
風味が強烈で味も濃厚、塩気も強めなものが多く、苦手な人も多いようですが、この個性がたまらなく好きという人も数多くいます。
ピリリと刺激的な物から優しい味わいのものまで、幅広くあります。
代表:ロックフォール・ゴルゴンゾーラ・スティルトン・フルム・ダンベール・ババリアブルーなど
④ウォッシュタイプ
チーズの表面を塩水や酒で洗いながら熟成させたチーズです。「洗う」ので「ウォッシュ」と呼ばれます。
その土地のお酒を使って定期的に洗い、熟成していきます。何を使って洗うかで風味も変化し、個性的に仕上がります。
表皮は湿っていて、匂いは独特で強烈なものが多いのですが、中身は案外マイルドです。「もっともっとくさいのが食べたい!」と、この匂いが癖になる人が沢山います。
秋の訪れを告げる、有名な「モンドール」もウォッシュタイプのチーズです。
代表:エポワス・マンステール・ラングル・ポン・レヴェック・タレッジョ・リヴァロなど
⑤シェーブルタイプ
「シェーブル」は、フランス語で「山羊(やぎ)」の事を指します。
他の多くのチーズが牛のミルクで作られてるのに対し、「シェーブルタイプ」は山羊のミルクで作られたチーズです。
熟成させないフレッシュな物から、白カビを表面につけたもの、木炭粉をまぶしたものなど様々なタイプがあります。
柔らかく、小さく作られているものが多く、何よりも山羊特有の強い個性が特徴的です。
代表:サント・モール・ヴァランセ・クロタン・ド・シャヴィニョル・マコネなど
⑥セミハード
チーズを作る工程で、プレスして水分を38~46%にした、半硬質のチーズです。
保存性が高く、くせもなく食べやすいのが特徴です。プロセスチーズの原料としてもよく使われます。
代表:ゴーダ・サムソー・マリボー・ラクレット・サンネクテールなど
⑦ハードタイプ
製造過程で、セミハードタイプよりももっと水分を少なくしたチーズです。水分は38%以下になります。
大きくて、重くて、硬いのが特徴で、熟成期間が長く、濃厚で旨味の強いチーズです。
代表:エメンタール・グリュイエール・コンテ・チェダー・パルミジャーノ・レッジャーノなど
美肌つくりには、お菓子よりチーズを
肌の生まれ変わるサイクルが加齢によって長くなることにより、古い角質が溜まって様々な肌トラブルが引き起こされます。
肌のターンオーバーを促進して、細胞の生まれ変わりを助けてくれる「美容のビタミン」とも呼ばれるのがビタミンB2。
そんなビタミンB2がチーズには豊富に含まれているんです。
皮膚や粘膜を健康に保つ為に必要な栄養素ビタミンAも含まれていますので、肌の乾燥やシワに悩んでいる人は、是非とも摂りたい栄養素です。
また、青かびチーズ(ブルーチーズ)、白カビチーズには、整腸作用があります。
腸内環境を整え便秘を改善したり、肌トラブルの改善に役立つと考えられます。
チーズは美肌作りに最適な食べ物です。小腹がすいたときには、お菓子をつまむよりもチーズをつまんで美肌を目指しましょう。
腸と肌荒れの関係については、こちらも参考にしてください。
➡腸活!肌荒れの原因は腸だった?今日から始める腸内環境改善法
美肌・美髪に効果大!豊富なタンパク質
人の体の60~70%は水分で、その次に多いのがタンパク質です。
私たちの皮膚や髪、爪も臓器も全てタンパク質なしには成り立たないんです。
つまり、毎日の食事から良質なタンパク質をしっかりと摂取することは、美容と健康にとってとても大切な事だといえます。
タンパク質が不足すると、髪がパサついたり、細くなって切れやすくなったりします。
肌は乾燥してシワやたるみが出たり、肌トラブルが起こりやすくなります。
そんなタンパク質が豊富で、保存がきき、そのまま食べられる手軽さまで兼ね備えた栄養豊富な食品チーズは、美肌・美髪効果に優れた食品であるといえます。
チーズのタンパク質含有量は、チーズの種類によっても異なります。
チーズ100gのタンパク質含有量では、パルミジャーノが44gと最も多く、プロセスチーズ、カマンベールと続きます。
チーズは食べると太るのか?
チーズの脂質は太りにくい
チーズは脂質が多いので太るのではないか?と、敬遠している人もいるようです。
確かにチーズは、高脂肪の食品ではあります。
しかしチーズに含まれる脂肪酸は発酵中の酵素の働きにより、体の中でエネルギーに変換されやすいうえに、体脂肪として蓄積されにくいという特徴があります。
さらにビタミンB2の働きにより、体の中に蓄えられることなくすぐにエネルギーに変換されて消費されます。
チーズで太らないためには、ナチュラルチーズを選択することが大切です。
パンにはチーズで肥満予防
チーズは低GI食品です。低GI食品とは、食後の血糖値の上昇を緩やかにする食品の事です。
食事をすると血糖値が上がります。そして上がった血糖値を下げるために分泌されるのがインスリンです。
インスリンには脂肪をため込む働きがある為、インスリンが余計に分泌されると「太る」と言われています。
ですので食後に血糖値をドカンと上げないことは、ダイエットを行うものにとって大切な事なのです。
そして食パンは、高GI食品です。つまり血糖値がドカンと上がりやすい食品です。
そこで、高GI食品である食パンを食べるときにはチーズを一緒に摂ることで、食パンだけで食べるときよりもGI値を抑えることが出来るのです。
豊富なカルシウムでイライラ予防
チーズには日本人に不足しがちなカルシウムが豊富に含まれています。
ダイエット中のイライラや、成長期のお子様だけでなく、年齢を重ねた大人、特に女性は、骨粗しょう症予防にもぜひともチーズを取り入れたいものです。
チーズに含まれていないビタミンCや食物繊維を補うために、フルーツや野菜とともに召し上がっていただくのがお勧めです。
フレッシュタイプは冷蔵庫から出してすぐに、それ以外は20~30分室温においてからのほうが、美味しくいただくことが出来ます。
美味しいだけでなく、栄養豊富なチーズ。
毎日の食卓に、またおやつの代わりに、毎日食べていきたい食品です。
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