『朝の果物は金』ということわざがあります。
ヨーロッパで言われていることわざだそうで、正確には続きがあります。
『朝の果物は金、昼は銀、夜は銅』です。
その意味は、
「朝果物を食べることで、胃腸の働きを良くして、健康に良い」や、
「果物に含まれている果糖は、代謝が早くてエネルギーにかわりやすく、朝とることで朝から
体と脳みそが動きやすくなる」や、
「朝に食べるとエネルギーになる糖分が、夜に食べると代謝しきれずに脂肪として蓄えられてしまう」
などです。
つまり、色々な意味でフルーツは朝食べるのが良いということですね。
目次
果物の栄養と働き
果物の栄養には、どのようなものがあるのでしょう。
美肌効果や風邪への抵抗力なら、ビタミンC
ビタミンCは、体内で作り出すことが出来ないので、食事などにより外から摂取しなければならない
栄養素です。
熱に弱いので、生のまま食べるフルーツから取るのが効果的です。
抗酸化作用がありますので、アンチエイジング効果も期待できます。
免疫力を高める働きがあり、風邪やウイルスに対する抵抗力が高まります。
コラーゲンの生成にビタミンCは必須で、美肌を保つためにとても大事な栄養素ですね。
★アセロラ・キウイ(特に黄肉)・イチゴ・柿・ネーブルオレンジなど
元気を出すなら、ビタミンB群
ビタミンB群とは、ビタミン1,2,6,12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの
8種類の事です。
主な働きは、エネルギーの代謝を円滑に行わせる潤滑油のようなものです。
糖質や脂質やタンパク質を摂取していても、ビタミンBが不足しているとパワーを発揮できず、
疲れやすい体になってしまいます。
ビタミンB1は、糖質の代謝に関わります。★栗・キンカン・アボカドなど
ビタミンB2は、脂質の代謝に関わります。★アボカド・栗・パッションフルーツなど
ビタミンB6は、アミノ酸の再合成を手助けします。★バナナ・アボカド・栗など
ビタミンB12は、タンパク質の合成やアミノ酸の代謝に関わります。
ナイアシンは、エネルギーの代謝に関わり、酵素の働きをサポートします。
パントテン酸は、ホルモンの合成や様々な代謝が行われるときに酵素を活性化する働きがあります。
葉酸は、正常な赤血球の生成をサポートします。また、胎児の発育にも重要な栄養素です。
ビオチンは、不足するとコラーゲンの生成や免疫機能に影響します。
目の健康に、ビタミンA
目や皮膚の粘膜を守ったり、抵抗力を強めたりする働きがあります。
視力を保つ働きがあるともいわれています。
みかんに多く含まれる物質により、がん抑制効果があるという研究結果があるそうです。
★キウイ・柿・マンゴーなど
アンチエイジングなら、ビタミンE
「若返りビタミン」と呼ばれるほどの強い抗酸化作用があります。
動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立っているとも言われています。
吸収するのには、脂質とタンパク質が必要なので、一緒に摂取したほうが効果的です。
★イチジク・ブルーベリー・オリーブなど
夏バテ防止に、カリウム
ナトリウムとバランスを取りながら細胞を正常に保ったり、血圧を調整したりします。
腎機能が低下している人などは、取りすぎると害になることもありますから注意が必要です。
夏バテ防止には、カリウムを多く含むバナナやメロンが効果的です。
★バナナ・メロン・アボカドなど
腸内環境改善、食物繊維
善玉菌の餌になり、腸内環境を整えて免疫力を高め、病気を予防します。
食後の血糖値が急激に上がるのを防ぎます。
便秘の予防にも役立ちます。
★アボカド・キンカン・ブルーベリーなど
腸内環境改善なら、こちらも参考にしてください。
腸内細菌整えます、有機酸
クエン酸・リンゴ酸・コハク酸・酒石酸・酢酸などを指します。
さわやかな清涼感を醸し出す成分です。
糖をエネルギーに変える代謝に関わる物質で、疲労によってできた乳酸を減少させます。
★レモン・梅・あんずなど
強い抗酸化作用!ポリフェノール
その種類は5000種類以上とも言われています。
強い抗酸化作用があり、美肌効果・シワ予防などのアンチエイジング効果に優れています。
動脈硬化を予防するほか、血管を強くしたり、血圧を低下させるなどの作用があります。
効果が持続しづらいので、毎日こまめに摂取するほうがよさそうです。
★イチゴ・リンゴ・ぶどうなど
果物の健康・美容効果
アンチエイジング・美肌効果の高いフルーツは。。
アンチエイジングに不可欠な栄養素は、ビタミンA・C・E・ポリフェノールです。
強力な抗酸化作用により、美肌効果やシミ予防効果が期待できます。
ビタミンCは、メラニン色素の抑制効果があり、コラーゲンの生成にも必要不可欠です。
できてしまったシミやそばかすには、新陳代謝を活発にするビタミンEやビタミンB群が
効果的です。
リンゴ・ぶどう・オレンジ・イチゴ・キウイ
腸を元気にするフルーツは。。
食物繊維には便秘解消、善玉菌の増加促進などの効果があります。
食物繊維には水溶性と不溶性があり、その両方をとるほうが食物繊維の働きが良くなると言われて
いますが、フルーツにはその両方が含まれています。
ブルーベリー・キウイ・洋ナシ・柿・リンゴ
夏バテ予防のフルーツは。。
夏バテ予防には、カリウム・ビタミンB1・ビタミンCを摂取しましょう。
アボカド・バナナ・メロン・キウイ
果物はダイエットの味方です!
果物は甘くて糖分が多く太ってしまうと思っている人もいるかと思いますが、これは大きな誤解です。
果物に含まれている甘さの元は果糖です。
果糖は砂糖の1.1~1.7倍甘さを感じます。
お菓子やケーキのように、沢山の脂質が含まれているわけでもないので、カロリーは同じ量の
ショートケーキの7分の1くらいです。
つまりケーキなどのスイーツと比べると、低カロリーで各種ビタミンなどの栄養も豊富、美容効果も
期待できるフルーツは、『ダイエットの味方』と言えるんです。
果物を食べるタイミングは、空腹時が最適
朝方から正午までは排泄の時間と呼ばれ、体の中の余分なものを体外に出してくれる時間です。
このタイミングで食物繊維たっぷりのフルーツを取る事で、便通の改善につながります。
また、カリウムの働きにより、余分な水分や塩分を体外に排出、むくみなどの改善にも効果的と
言われています。
他の食べ物は2~4時間と言われていますが、果物は摂取してから30分ほどで腸まで届きます。
食前や食間の空腹時に食べることで、効率よく栄養分が消化・吸収されると言われています。
果物の1日の摂取目安量は200グラム
厚生労働省が推進する健康作り運動によると、果物の一日の摂取目標は「200グラム」と言われて
います。
200グラムの目安は、ミカンでは2個、リンゴ1個、バナナ2本、キウイ2個、などです。
日本人の果物の摂取量は、先進国の中では最低レベルで、欧米人の3分の1程度だそうです。
栄養豊富で低カロリー、健康にも美容にも効果抜群の果物を今日から積極的に召し上がってみては
いかがでしょう。
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